営業の効率化と成果向上を目指すなら、インサイドセールスツールの導入は避けて通れません。しかし、名刺管理からテレアポシステムまで、さまざまなツールがあり「どれを選べばいいのか分からない」という声をよく聞きます。
この記事では、インサイドセールスに必要な6種類のツールから厳選した30選をご紹介し、実際の導入費用例まで詳しく解説します。あなたの会社に最適なツール選びの参考にしてください。
インサイドセールスの役割
インサイドセールスとは、非対面で見込み客との関係構築から商談化まで行う営業手法です。マーケティングで獲得したリードを適切に管理・育成し、最適なタイミングでフィールドセールスへ引き継ぐ重要な役割を担います。
インサイドセールスの主な業務は以下の通りです。
| ・リードの管理 ・育成 ・顧客 ・案件進行状況の管理 ・架電リスト作成 ・架電によるアポ取得 ・オンライン商談 |
リードの管理・育成
展示会やWebサイトからの問い合わせで獲得したリードを効率的に管理し、継続的なアプローチを通じて商談化への道筋を作ります。リードごとに適切な情報を提供し、購買意欲を高めるナーチャリング活動が中心となります。
ここで重要なのは、リードの属性や行動履歴に基づいた優先順位付けです。すべてのリードに同じアプローチをするのではなく、確度の高いリードから順次対応することで、限られたリソースを最大限活用できます。
下記記事では、営業のリードについて詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
顧客・案件進行状況の管理
リードから商談へ発展した案件の進行状況を詳細に管理し、適切なタイミングでフォローアップを行います。商談化まで1〜2年かかることも珍しくないため、長期的な視点での管理が求められます。
マーケティングとフィールドセールスの中間に位置するインサイドセールスにとって、この管理機能は特に重要です。案件の温度感を正確に把握し、最適なタイミングでフィールドセールスへ引き継ぐことで、成約率の向上につながります。
下記記事では、商談の管理について詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
架電リスト作成
効率的な架電活動には質の高いリスト作成が不可欠です。ターゲット企業の基本情報から担当者の連絡先まで、架電に必要な情報を網羅的に整理します。

手動でのリスト作成は時間がかかりすぎるため、専用ツールを活用することで大幅な工数削減が実現できます。1日100件の架電を行う場合、リスト作成に要する時間だけでも相当な差が生まれます。
下記記事では、営業のリストについて詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
架電によるアポ取得
リストを基に実際に架電を行い、商談機会を創出します。インバウンドリードへのフォローアップ架電と、新規開拓のためのアウトバウンド架電の両方を効率的に実施します。
架電の成功率を高めるには、事前の情報収集と適切なトークスクリプトが重要です。また、架電結果を詳細に記録し、次回のアプローチに活かすPDCAサイクルの構築も欠かせません。
下記記事では、インサイドセールスのKPIについて詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
オンライン商談
取得したアポイントをオンラインで商談化し、場合によってはクロージングまで行います。特にBtoC向けや比較的軽い商材の場合、オンライン商談のみで受注まで完結するケースも増えています。

オンライン商談では、対面以上に資料の見せ方や話し方に工夫が必要です。相手の反応を読み取りにくい環境下でも、確実に提案内容を伝える技術が求められます。
インサイドセールスツールとは
インサイドセールスツールとは、先述したインサイドセールス業務を効率化・自動化するためのシステムです。これらのツールを適切に活用することで、人的リソースの最適化と営業成果の向上を同時に実現できます。
現代のインサイドセールスにおいて、ツール導入は選択肢ではなく必須要件となっています。手動での作業に頼っていては、競合他社との差が開く一方です。
以下、インサイドセールスの各業務に対応する6種類のツールについて詳しく解説します。
| ツール種類 | 主な役割・特徴 |
|---|---|
| 名刺管理ツール | 名刺情報をデジタル化し一元管理。リード属性・接触履歴も把握可能。 |
| MAツール | マーケティング活動を自動化。リード育成やスコアリングで営業効率化。 |
| SFA/CRMツール | 営業プロセスと顧客管理を統合。案件進捗や顧客データを可視化。 |
| リスト作成ツール | ターゲット企業・担当者情報を効率収集。精度の高いリストを短時間で作成。 |
| テレアポシステムツール | 架電業務を自動化・効率化。通話録音や分析機能で成果向上。 |
| 商談ツール | オンラインでの商談を支援。資料共有・録画・参加者管理が可能。 |
名刺管理ツール
名刺管理ツールは、展示会や営業活動で収集した名刺情報をデジタル化し、一元管理するシステムです。単なる連絡先の保存にとどまらず、リードの属性情報や接触履歴まで統合的に管理できます。
これにより以下のメリットが得られます。手動での名刺整理に比べて検索性が飛躍的に向上し、必要な情報に素早くアクセスできるようになります。また、チーム内での情報共有も容易になり、担当者が不在でも適切な対応が可能です。
リード管理の基盤として機能するため、後述するMAツールやSFA/CRMとの連携により、より高度な営業活動が実現できます。
MAツール
MAツール(マーケティングオートメーションツール)は、マーケティング活動の自動化を実現するシステムです。メール配信からWebサイト上での行動追跡まで、リードナーチャリングに必要な機能を包括的に提供します。
特にメール配信機能では、リードの属性や行動履歴に基づいた自動配信が可能です。例えば、特定の資料をダウンロードしたリードに対して、関連する事例紹介メールを自動送信するといった高度なシナリオ設計ができます。
このようなリードスコアリング機能により、確度の高いリードを自動的に抽出し、インサイドセールスチームが優先的にアプローチすべき対象を明確化できます。
SFA/CRMツール
SFA(Sales Force Automation)とCRM(Customer Relationship Management)は、営業活動と顧客関係管理を統合的に支援するツールです。リードから顧客化まで、一連のプロセスを効率的に管理できます。
インサイドセールスにおいては、特に案件の進行状況管理とフィールドセールスとの連携で威力を発揮します。商談の確度や進行段階を可視化することで、適切なタイミングでの引き継ぎが可能になり、受注率の向上につながります。
また、過去の接触履歴や顧客の反応パターンを分析することで、より効果的なアプローチ手法の開発にも活用できます。蓄積されたデータは、営業戦略の最適化にも貢献します。
リスト作成ツール
リスト作成ツールは、ターゲット企業の情報を効率的に収集・整理するシステムです。企業の基本情報から担当者の連絡先まで、架電に必要な情報を短時間で大量に取得できます。
手動でのリスト作成では、1日100件の架電リストを準備するだけでも相当な時間を要します。しかし、専用ツールを活用すれば、数時間で数千件のリストを作成することも可能です。
また、業界や企業規模、地域などの詳細な条件設定により、より精度の高いターゲティングが実現できます。これにより、架電の成功率向上と工数削減を同時に達成できます。
テレアポシステムツール
テレアポシステムは、従来の固定電話に代わる高機能な架電システムです。自動発信機能や通話録音、CRMとの連携など、架電業務を効率化する多彩な機能を提供します。
通常の固定電話との最大の違いは、架電結果の自動記録と分析機能です。通話時間や結果を自動的に記録し、架電担当者のパフォーマンス分析や改善点の抽出が可能になります。
また、プレディクティブダイヤリング機能により、複数の番号に同時発信して最初に応答があった先に接続することで、架電効率を大幅に向上させることができます。
商談ツール
オンライン商談ツールは、遠隔地にいる顧客との商談を可能にするビデオ会議システムです。画面共有や資料提示機能により、対面に近い商談環境を提供します。
単なるビデオ通話機能だけでなく、商談専用の機能が充実している点が特徴です。プレゼンテーション資料の共有や録画機能、参加者管理など、商談を効果的に進めるための機能が豊富に用意されています。
特に最近では、移動時間の削減と商談機会の拡大を目的として、多くの企業でオンライン商談が標準化されています。適切なツール選択により、商談の質と効率を同時に向上させることが可能です。
ツール導入のメリットと注意点
インサイドセールスツールの導入により、営業活動の効率化と成果向上が期待できます。しかし、導入前に十分な検討を行わないと、期待した効果が得られない場合もあります。
導入のメリット
最大のメリットは業務の自動化による工数削減です。手動で行っていた名刺整理やリスト作成、架電結果の記録などが自動化され、営業担当者はより付加価値の高い業務に集中できるようになります。
また、データの一元管理により属人化を防止できる点も重要です。担当者の退職や異動があっても、顧客情報や案件の進行状況が適切に引き継がれ、営業活動の継続性が保たれます。
注意点
一方で、ツール導入には相応のコストがかかります。初期費用だけでなく、月額利用料やカスタマイズ費用なども考慮した総合的なコスト評価が必要です。
例えば、マーケティングオートメーション(MA)ツールでは、初期費用が10万円~50万円前後、月額利用料は5万円~30万円程度が一般的な水準といわれています。さらに高機能な海外製ツールでは、初期費用が30万円以上、月額が数十万円規模になるケースも珍しくありません。
運用体制の整備も重要な課題です。ツールを導入しても、適切に活用できる人材がいなければ効果は限定的です。事前の研修計画や運用ルールの策定が成功の鍵となります。
ツール導入の成功には、経営陣のコミットメントと現場の協力が不可欠です。導入目的を明確にし、全社的な取り組みとして推進することが重要です。
名刺管理ツールのおすすめ5選
名刺管理ツール選びでは、OCR精度の高さとCRM連携機能の充実度が重要なポイントになります。以下、業界でも特に評価の高い5つのツールをご紹介します。
| サービス名 | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Sansan | 要問合せ | 高精度OCR、豊富な連携機能 |
| ホットプロファイル | 月額800円〜 | 企業データベース連携、営業支援機能 |
| mソナー | 要問合せ | AI活用の企業情報更新、商談支援 |
| Eight Enterprise | 月額500円~/アカウント | 個人向けアプリの企業版、手軽な導入 |
| Knowledge Suite | 月額15,000円〜/10ユーザー | SFA/CRM統合、オールインワン |
各ツールには明確な特色があり、企業の規模や用途に応じて最適な選択肢が変わります。大企業であれば機能の豊富なSansanやホットプロファイル、中小企業なら導入しやすいEight EnterpriseやKnowledge Suiteが適している場合が多いでしょう。
導入時は、現在の名刺管理フローと既存システムとの連携可能性を十分に検討することが重要です。単独での導入効果も重要ですが、他のツールとの連携により相乗効果を生み出せるかどうかが、長期的な成功の鍵となります。
Sansan(Sansan株式会社)

Sansanは国内シェアNo.1を誇る法人向け名刺管理ツールで、高精度なOCR技術により名刺情報を99.9%の精度でデジタル化できます。名刺をクラウド上で管理でき、チーム内での情報共有が容易になります。
特筆すべきは豊富な外部連携機能で、Salesforce、HubSpot、kintoneなど主要なCRM/SFAツールとの連携が可能です。これにより、名刺情報を起点とした一貫した営業活動が実現できます。
| 運営会社 | Sansan株式会社 |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 9,000社 |
ホットプロファイル(株式会社ハンモック)

ホットプロファイルは名刺管理に加えて、企業の最新情報を自動更新する機能が特徴的です。月額800円からの料金で、転職や昇進などの人事異動情報まで追跡できます。
営業支援機能も充実しており、アプローチすべき企業の優先順位付けや、最適なアプローチタイミングの提案など、戦略的な営業活動をサポートします。特に大企業向けの営業を行う企業には価値の高い機能と言えるでしょう。
| 運営会社 | 株式会社ハンモック |
| 価格 | 月額800円~ |
| 導入社数 | 不明 |
mソナー(uSonar株式会社)

mソナーはAI技術を活用した企業情報の自動更新機能が強みです。単なる名刺管理にとどまらず、企業の業績変化や組織変更まで自動的に追跡し、営業機会の発見をサポートします。
商談支援機能では、過去の商談履歴や類似企業の成功事例を参考に、効果的な提案内容を自動生成する機能も提供しています。営業担当者の経験やスキルに依存しない、再現性の高い営業活動が可能になります。
| 運営会社 | uSonar株式会社 |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 不明 |
Eight Enterprise(Sansan株式会社)

Eight Enterprise(Sansan株式会社)HP
Eight Enterpriseは個人向けアプリ「Eight」の企業版で、月額500円/アカウントという手頃な価格で導入できます。スマートフォンアプリとしての使い勝手の良さが特徴で、外出先でも気軽に名刺を登録・検索できます。
中小企業や営業チームの規模が小さい企業にとって、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。基本機能に絞られているため、複雑な設定や運用が不要で、導入初日から効果的に活用できます。
| 運営会社 | Sansan株式会社 |
| 価格 | 月額500円~/アカウント |
| 導入社数 | 2,000社 |
Knowledge Suite(ナレッジスイート株式会社)

Knowledge Suite(ナレッジスイート株式会社)HP
Knowledge Suiteは名刺管理からSFA/CRM機能まで統合した月額15,000円からのオールインワンツールです。複数のツールを個別に導入するコストと手間を削減できる点が最大のメリットです。
特に中規模企業で、営業プロセス全体のデジタル化を一度に実現したい場合に適しています。統合型ツールのため、データの一貫性が保たれ、より精度の高い営業分析が可能になります。
| 運営会社 | ナレッジスイート株式会社 |
| 価格 | 月額15,000円~/10ユーザー |
| 導入社数 | 7,500社 |
MAツールのおすすめ5選
MA(マーケティングオートメーション)ツールは、リードナーチャリングの自動化により営業効率を大幅に改善します。メール配信からスコアリング機能まで、総合的な評価が重要です。
| サービス名 | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Account Engagement | 要問合せ | Salesforce完全統合、高度なスコアリング |
| Adobe Marketo Engage | 要問合せ | 大規模運用対応、詳細分析機能 |
| SATORI | 月額148,000円〜 | 日本語サポート充実、直感的操作 |
| HubSpot Marketing Hub | 月額$50~ | 無料プランあり、CRM統合 |
| BowNow | 0円〜 | 低価格、中小企業向け |
MAツール選定では、既存のCRM/SFAとの連携性と運用の容易さを重視すべきです。高機能なツールほど設定が複雑になる傾向があるため、社内の運用体制に見合った選択が重要になります。
特に日本企業の場合、サポート体制の充実度も重要な選択基準です。海外製品は機能面で優れていても、運用面でのハードルが高くなる場合があるため、十分な検討が必要です。
Account Engagement(Salesforce)

Account Engagement(Salesforce)HP
Account Engagement(旧Pardot)はSalesforceが提供するBtoB向けMAツールです。Salesforceとの完全統合により、マーケティングから営業までのシームレスな連携が可能です。
高度なリードスコアリング機能では、Webサイトでの行動履歴やメール開封率などを総合的に分析し、確度の高いリードを自動抽出します。大企業でのマーケティング活動には特に適したツールと言えるでしょう。
| 運営会社 | Salesforce |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 1,700社 |
Adobe Marketo Engage(アドビ株式会社)

Adobe Marketo Engage(アドビ株式会社)HP
Adobe Marketo Engageは大企業向けMAツールで、数十万件のリードを効率的に管理できる拡張性が特徴です。詳細な行動分析機能により、カスタマージャーニーの最適化が可能になります。
Adobe Creative Cloudとの連携により、マーケティングコンテンツの制作から配信までを一元管理できる点も大きなメリットです。クリエイティブ重視のマーケティング戦略を展開する企業には特に価値の高いツールです。
| 運営会社 | アドビ株式会社 |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 5,000社 |
SATORI(SATORI株式会社)

SATORIは月額148,000円からの国産MAツールで、日本語サポートの充実と直感的な操作性が特徴です。海外製品に比べて設定が簡単で、マーケティング担当者が技術的な知識なしでも効果的に活用できます。
特に匿名リードのトラッキング機能が優秀で、まだ問い合わせに至っていない見込み客の行動も詳細に把握できます。BtoB企業のリード獲得に特化した機能が充実している点が評価されています。
| 運営会社 | SATORI株式会社 |
| 価格 | 月額148,000円~ |
| 導入社数 | 1,500社 |
HubSpot Marketing Hub(HubSpot)

HubSpot Marketing Hub(HubSpot)
HubSpot Marketing Hubは月額$50からの手頃な価格で、無料プランも用意されているMAツールです。CRM機能も統合されており、中小企業でも導入しやすい設計になっています。
特にコンテンツマーケティング支援機能が充実しており、ブログ投稿からSEO対策まで包括的にサポートします。マーケティングの初心者でも効果的に活用できる親しみやすいインターface が特徴です。
| 運営会社 | HubSpot |
| 価格 | 月額$50~ |
| 導入社数 | 150,000社 |
BowNow(クラウドサーカス株式会社)

BowNowはフリープラン0円からの国産MAツールで、中小企業向けの機能に特化しています。複雑な設定を排除し、必要最小限の機能で効果的なマーケティング自動化を実現できます。
フリープランも用意されており、MAツールの導入が初めての企業でも気軽に試すことができます。日本の中小企業の実情に合わせた機能設計により、実用性の高いマーケティング活動をサポートします。
| 運営会社 | クラウドサーカス株式会社 |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 15,000社 |
SFA/CRMツールのおすすめ5選
SFA/CRMツールは営業プロセスの可視化と顧客関係管理の要となるシステムです。インサイドセールスにおいては、リード管理から案件進行まで一元的に管理できる機能が重要になります。
| サービス名 | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| HubSpot CRM | 0円〜 | 無料プランあり、使いやすいUI |
| Sales Cloud | 要問合せ | 世界最大手、高度なカスタマイズ |
| kintone | 月額1,000円〜/ユーザー | 日本製、柔軟なカスタマイズ |
| Senses | 月額5,500円~/ユーザー | 国産SFA、直感的な操作性 |
| eセールスマネージャー | 要問合せ | 営業支援に特化、定着率95% |
SFA/CRMツール選択では、既存の業務フローとの適合性が最重要です。高機能なツールでも、現場で使いこなせなければ意味がありません。導入前の業務分析と、段階的な導入計画が成功の鍵となります。
特に営業チームの規模や業界特性に応じた機能の過不足を慎重に評価することで、長期的に活用できるツール選択が可能になります。無料トライアルを積極的に活用し、実際の業務での使用感を確認することをお勧めします。
HubSpot CRM(HubSpot)

HubSpot CRMは無料プランから利用できる使いやすさが特徴のCRMツールです。直感的なインターフェースにより、CRM導入が初めての企業でも迅速に活用を開始できます。
無料プランでも1,000万件の連絡先管理や無制限のユーザー登録が可能で、中小企業には十分な機能を提供しています。マーケティングツールとの統合により、リードから顧客化まで一貫した管理が可能です。
| 運営会社 | HubSpot |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 210,000社 |
Sales Cloud(Salesforce)

Sales CloudはSalesforceが提供する世界最大手のCRMツールです。高度なカスタマイズ性により、企業の独自業務フローに完全に適合させることが可能です。
AI機能「Einstein」により、商談の成約確度予測や最適なアプローチタイミングの提案など、データドリブンな営業活動をサポートします。大企業での複雑な営業プロセス管理には特に適したツールです。
| 運営会社 | Salesforce |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 150,000社 |
kintone(サイボウズ株式会社)

kintoneはサイボウズが提供する月額1,000円からの業務アプリ構築プラットフォームで、CRM機能も柔軟に構築できます。プログラミング知識なしで、企業固有の業務フローに合わせたシステムを作成できます。
日本企業に特有の承認フローや報告業務にも対応しており、既存の業務を大きく変えることなくデジタル化が可能です。段階的な機能追加により、成長に合わせてシステムを拡張していけます。
| 運営会社 | サイボウズ株式会社 |
| 価格 | 月額1,000円~/ユーザー |
| 導入社数 | 30,000社 |
Senses(株式会社マツリカ)

Sensesは月額5,500円からの国産SFAツールで、直感的な操作性と営業プロセスの可視化に特化しています。案件ボードによる視覚的な進捗管理により、営業担当者の負担を軽減します。
AI機能により過去の成功事例に基づいた提案内容の自動生成や、リスク案件の早期発見など、営業成果向上に直結する機能を提供します。営業組織の生産性向上に特化した設計が評価されています。
| 運営会社 | 株式会社マツリカ |
| 価格 | 月額5,500円~/ユーザー |
| 導入社数 | 3,700社 |
eセールスマネージャー(ソフトブレーン株式会社)

eセールスマネージャーは営業支援に特化したCRMツールで、95%という高い定着率を誇ります。営業現場の実態に基づいた機能設計により、実用性の高いシステムを実現しています。
モバイルアプリの充実により、外出先でも効率的な営業活動が可能です。営業日報の自動作成や移動時間の最適化など、営業担当者の業務効率化に特化した機能が豊富に用意されています。
| 運営会社 | ソフトブレーン株式会社 |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 5,500社 |
リスト作成ツールのおすすめ5選
効率的なアウトバウンド営業には質の高いリスト作成が不可欠です。手動での作業に比べて大幅な工数削減が可能な専用ツールをご紹介します。
| サービス名 | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| FUMA | 0円~ | 140万社DB、高精度企業情報 |
| Bizmaps | 0円~ | 地図連携、エリア営業最適化 |
| Musubu | 月額55,000円~ | 140万社DB、詳細検索機能 |
| List Finder | 0円~ | 業界特化DB、カスタマイズ対応 |
| Datanyze | 要問合せ | 海外企業DB、テクノロジー情報 |
リスト作成ツール選択では、対象となる業界や企業規模に応じた情報の網羅性が重要です。また、定期的なデータ更新頻度や、既存システムとの連携可能性も考慮すべき要素になります。
特に日本国内の営業活動では、企業の正確な所在地や担当者情報の精度が成果に直結するため、国内データベースの充実度を重視した選択が推奨されます。
FUMA(株式会社FUMAキャピタル)

FUMAは無料で160万社以上の企業データベースにアクセスできるリスト作成ツールです。企業の基本情報から財務データ、人事異動情報まで詳細な情報を提供し、精度の高いターゲティングが可能です。
特筆すべきは情報の更新頻度で、日次でデータベースが更新されるため、常に最新の企業情報でリスト作成ができます。APIによる外部システム連携も充実しており、既存のCRMやSFAツールとスムーズに統合できます。
| 運営会社 | 株式会社FUMAキャピタル |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 不明 |
Bizmaps(株式会社ユニリタ)

Bizmapsは0円からの地図連携機能が特徴的なリスト作成ツールです。地理的な条件を重視するエリア営業において、移動効率を考慮したリスト作成が可能になります。
従来の業界・規模による絞り込みに加えて、営業拠点からの距離や交通アクセスを考慮した優先順位付けができます。特に地域密着型の営業戦略を展開する企業には価値の高い機能です。
| 運営会社 | 株式会社ユニリタ |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 30,000社 |
Musubu(Baseconnect株式会社)

Musubuは月額55,000円で140万社のデータベースを活用できる高機能リスト作成ツールです。詳細な検索条件設定により、業界・規模・地域・設立年数など多角的な条件でターゲット企業を抽出できます。
特にBtoB営業において重要な決裁者情報の精度が高く、役職や部署情報まで詳細に把握できます。効率的なキーマンアプローチを実現するための情報が充実している点が評価されています。
| 運営会社 | Baseconnet株式会社 |
| 価格 | 月額55,000円~ |
| 導入社数 | 180,000社 |
List Finder(株式会社イノベーション)

List Finderは月額0円からの業界特化型データベースを活用したリスト作成ツールです。IT・製造業・医療など特定業界の詳細情報に強みを持ち、業界特有のニーズに対応したカスタマイズが可能です。
企業のテクノロジー導入状況や設備情報など、一般的なツールでは取得困難な専門情報も提供しており、競合他社との差別化されたアプローチが可能になります。
| 運営会社 | 株式会社イノベーション |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 1,800社 |
Datanyze(Datanyze)

Datanyzeは海外製リスト作成ツールで、特にテクノロジー企業の情報収集に特化しています。企業が使用しているソフトウェアやクラウドサービスの詳細情報を取得でき、IT関連商材の営業に最適です。
グローバル企業への営業を行う場合、海外データベースの活用により現地企業の正確な情報を効率的に収集できます。国内ツールでは対応困難な海外市場開拓において価値を発揮します。
| 運営会社 | Datanyze |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 不明 |
テレアポシステム(CTI)ツールのおすすめ5選
テレアポシステム(CTI)は架電業務の効率化と品質向上を実現する重要なツールです。通話録音から自動発信まで、営業成果に直結する機能が充実しています。
| サービス名 | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| MiiTel | 月額2,178円〜 | AI音声解析、コーチング機能 |
| ネオ・クイックコールプロ | 月額6,000円/ブース | プレディクティブダイヤル、高い接続率 |
| GoodCall | 月額4,000円〜 | 低価格、中小企業向け機能 |
| Dialpad Sell | 月額1,000円~ | クラウド型、リアルタイム分析 |
| JamRoll | 月額5,000円~ | オムニチャネル対応、統合管理 |
CTIツール選択では、既存の電話環境との互換性と運用コストのバランスが重要です。高機能なシステムほど導入・運用コストが高くなるため、実際の架電業務量と期待効果を慎重に評価する必要があります。
特に通話品質とセキュリティ機能は、顧客との信頼関係に直結する要素のため、十分な検証を行ってから導入することをお勧めします。無料トライアル期間を活用し、実際の業務での使用感を確認することが成功の鍵です。
MiiTel(株式会社RevComm)

MiiTelは月額2,178円からの AI音声解析機能付きテレアポシステムです。通話内容を自動的に解析し、営業担当者のトークスキル向上をサポートする独自機能が特徴です。
話速や沈黙時間、相手の反応まで詳細に分析し、改善点を具体的に提示します。これにより、経験に依存しない再現性の高い営業スキルの向上が可能になり、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献します。
| 運営会社 | 株式会社RevComm |
| 価格 | 月額2,178円~ |
| 導入社数 | 3,000社 |
ネオ・クイックコールプロ(株式会社アルファコンパス)

ネオ・クイックコールプロは月額6,000円からの高機能テレアポシステムで、プレディクティブダイヤル機能による高い接続率が特徴です。複数回線への同時発信により、架電効率を最大300%向上させることが可能です。
詳細な統計機能により、時間帯別の接続率や担当者別のパフォーマンス分析が可能です。データドリブンな架電戦略の構築により、ROIの最大化を実現できます。
| 運営会社 | 株式会社アルファンコンパス |
| 価格 | 月額6,000円/ブース |
| 導入社数 | 不明 |
GoodCall(株式会社グッドリレーションズ)

GoodCallは月額4,000円からの中小企業向けテレアポシステムで、必要最小限の機能に絞った低価格設定が魅力です。複雑な設定を排除し、導入初日から効果的に活用できる設計になっています。
クラウド型のため初期投資が少なく、リモートワークにも対応しています。小規模な営業チームでテレアポシステムの導入を検討している企業には最適な選択肢です。
| 運営会社 | 株式会社グッドリレーションズ |
| 価格 | 月額4,000円 |
| 導入社数 | 8,500社 |
Dialpad Sell(Dialpad)

Dialpad Sellは月額1000円からのクラウド型テレアポシステムで、リアルタイムの通話分析機能が特徴です。通話中に相手の反応を分析し、最適な対応方法をリアルタイムで提案します。
Google Workspaceとの連携により、カレンダーやGmailとシームレスに統合できます。既にGoogle系ツールを活用している企業では、特に高い利便性を実感できるでしょう。
| 運営会社 | Dialpad |
| 価格 | 月額1,000円~ |
| 導入社数 | 2,000社 |
JamRoll(株式会社ナレッジワーク)

JamRollは月額5000円からのオムニチャネル対応テレアポシステムです。電話だけでなく、メールやチャットでの顧客対応も統合管理できます。
特にインバウンドとアウトバウンドを両方行う企業では、顧客接点の一元管理により効率的な顧客対応が可能になります。カスタマーサポートとの連携も考慮した総合的な顧客対応戦略に適しています。
| 運営会社 | 株式会社ナレッジワーク |
| 価格 | 月額5,000円~ |
| 導入社数 | 200社 |
商談ツールのおすすめ5選
オンライン商談の普及により、商談ツールの選択が営業成果に大きく影響するようになりました。画面共有から録画機能まで、商談に特化した機能が重要です。
| サービス名 | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Zoom | 0円~ | 高い接続安定性、豊富な機能 |
| ビデオトーク | 要問合せ | 日本企業向け、セキュリティ重視 |
| Agora | 要問合せ | 国産、企業向け機能充実 |
| Microsoft Teams | 0円~ | Office365連携、チーム機能 |
| Google Meet | 0円~ | Google Workspace統合、手軽さ |
商談ツール選択では、音声・映像品質の安定性が最重要要素です。商談中の接続トラブルは顧客との信頼関係に致命的な影響を与える可能性があるため、十分な品質検証が必要です。
また、セキュリティ要件も重要な選択基準になります。機密情報を扱う商談では、暗号化機能やアクセス制御の充実度を慎重に評価する必要があります。
Zoom(Zoom)

Zoomは0円からの世界的に普及している商談ツールで、高い接続安定性と豊富な機能が特徴です。画面共有やホワイトボード機能により、対面に近い商談環境を提供します。
録画機能により商談内容を後から振り返ることができ、提案内容の改善や新人教育にも活用できます。ウェビナー機能を活用すれば、大規模な製品説明会も効率的に開催できます。
| 運営会社 | Zoom |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 3,400社 |
ビデオトーク(NTTドコモビジネス株式会社)

ビデオトークはNTTコミュニケーションズが提供する法人向け商談ツールです。日本企業のセキュリティ要件に特化した設計により、金融機関や官公庁でも導入実績があります。
専用アプリのインストールが不要で、URLクリックのみで商談に参加できる手軽さも魅力です。顧客側の技術的負担を最小限に抑えながら、高品質な商談環境を提供できます。
| 運営会社 | NTTドコモビジネス株式会社 |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 2,600社 |
Agora(株式会社ブイキューブ)

Agoraはリアルタイム通信技術に特化した商談プラットフォームです。特に低遅延での音声・映像通信を実現し、ストレスの少ない商談環境を提供します。
SDK提供により既存システムへの組み込みも可能で、自社専用の商談システムを構築したい企業にも対応しています。グローバルなインフラにより、国際商談でも安定した通信品質を維持できます。
| 運営会社 | 株式会社ブイキューブ |
| 価格 | 要問合せ |
| 導入社数 | 200社 |
Microsoft Teams(Microsoft)

Microsoft Teamsは0円からのOffice365統合商談ツールです。WordやExcel、PowerPointとの連携により、資料の共同編集やリアルタイムでの修正が可能になります。
既にMicrosoftツールを活用している企業では、追加導入コストを抑えながら高度な商談環境を構築できます。チャット機能との統合により、商談前後のフォローアップも効率的に行えます。
| 運営会社 | Microsoft |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 500,000社 |
Google Meet(Google)

Google Meetは無料から利用できるGoogle Workspace統合商談ツールです。Googleカレンダーとの連携により、会議の設定から参加まで一連の流れがスムーズに行えます。
Gmail、Googleドライブとの統合により、資料共有や商談後のフォローアップメールの作成も効率的です。中小企業や個人事業主には、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
| 運営会社 | |
| 価格 | 0円~ |
| 導入社数 | 不明 |
インサイドセールスに必要なツール一式の費用例
実際にインサイドセールスチームを立ち上げる際の具体的な費用を、ITシステムを扱う中規模企業を例に算出してみます。営業担当者5名体制での年間運用コストをご紹介します。
以下のツール構成で、総合的なインサイドセールス環境を構築することを想定します。
| ツール種類 | 選定ツール | 月額費用 | 年額費用 |
|---|---|---|---|
| 名刺管理 | Sansan | 16,500円 | 198,000円 |
| MA | HubSpot Marketing Hub | 56,000円 | 672,000円 |
| SFA/CRM | HubSpot CRM | 45,000円 | 540,000円 |
| リスト作成 | FUMA | 39,800円 | 477,600円 |
| テレアポシステム | MiiTel | 32,890円 | 394,680円 |
| 商談ツール | Zoom Pro | 10,000円 | 120,000円 |
| 合計 | – | 200,190円 | 2,402,280円 |
この費用例では年間約240万円の投資により、効率的なインサイドセールス環境を構築できます。営業担当者5名の人件費と比較すれば、十分に回収可能な投資額と言えるでしょう。
| 導入効果としては、手動作業の削減により営業担当者が顧客対応に集中できる時間が1日あたり2〜3時間増加することが期待できます。これは月間40〜60時間の生産性向上に相当し、実質的に営業人員を1名増員したのと同等の効果が得られる計算になります。 |
また、データの一元管理により属人化が解消され、担当者の退職や異動時の業務継続性も大幅に向上します。長期的な観点では、営業組織の安定性と成長性の両方に寄与する投資と評価できます。
これらの費用は企業規模や利用ユーザー数により変動します。また、カスタマイズや外部システム連携が必要な場合は、追加費用が発生することも考慮しておく必要があります。
まとめ

インサイドセールスツールの導入は、現代の営業活動において必須の投資となっています。名刺管理からオンライン商談まで、各段階で適切なツールを活用することで、営業効率と成果の両面で大幅な改善が期待できます。
ツール選択においては、自社の業務フローと既存システムとの適合性を十分に検討することが重要です。高機能なツールでも、現場で活用されなければ効果は限定的になってしまいます。
今回ご紹介した30のツールから、あなたの会社の規模と業務内容に最適な組み合わせを見つけて、効果的なインサイドセールス体制の構築にお役立てください。適切なツール導入により、営業組織の生産性向上と競争優位性の確立を実現していきましょう。
弊社Sales and Innovation Japanは、営業に不安がある企業様をサポートし、成果を上げるお手伝いをいたします。毎月の研修を通じて、スキルアップや新たな気づきを得たい方に最適な機会を提供しています。まずは、お気軽にご相談ください。


早稲田大学卒業後、コンサルティングファームを経て、
株式会社Sales and Innovation Japanにジョイン。
大手スキマバイトアプリの営業支援や、ITシステム事業の新規事業立ち上げに従事。
現在、エンタープライズ企業向けコミュニティ“EIN”の立ち上げに奮闘。

