インサイドセールス代行は、営業プロセスの効率化と成果向上を実現する重要な手段です。営業部門の人材不足や専門性の向上が求められる中、多くの企業が外部パートナーとの協業を検討しています。適切な代行会社を選ぶことで、コア業務への集中と売上拡大の両立が可能になります。
本記事では、インサイドセールス代行の基本概念から具体的な業者選定まで、営業部長が知るべき全情報を解説します。料金体系別の代行会社20選に加え、導入時の注意点や成功のポイントまで網羅的に紹介していきます。
インサイドセールス代行とは
インサイドセールス代行とは、営業活動を外部の専門チームに委託し、効率的なリード獲得とアポイント取得をサポートするサービスです。
主にクライアント企業のリスト作成から見込み顧客へのアプローチから、定期的なフォローアップまで幅広く対応し、顧客への架電や商談機会の創出に強みを持ちます。
ここからは、混同されやすいテレアポ代行との違いと、インサイドセールス代行導入による具体的なメリットについて解説します。
テレアポ代行との違い
インサイドセールス代行とテレアポ代行の違いは、営業活動のアプローチや対応範囲にあります。
| 項目 | インサイドセールス代行 | テレアポ代行 |
|---|---|---|
| リスト作成 | 自社で作成する場合がある | クライアントから支給 |
| アプローチ方法 | ターゲットのニーズに合わせた架電 | リストを上から順に架電 |
| 業務内容 | 質の高いリードナーチャリング | 単純な架電による新規顧客獲得 |
テレアポ代行は、顧客からの指定リストに基づいて単純なコール業務を行うことが一般的ですが、インサイドセールス代行はリスト作成からリードナーチャリング、再アプローチなどの多岐にわたる営業プロセスを包括的にサポートします。
インサイドセールス代行導入のメリット
インサイドセールス代行の導入は、営業コストの削減やリソースの最適化に加え、質の高い商談機会を提供する点で大きなメリットがあります。
■コスト効率の向上
| ・正社員雇用コストの削減 ・オフィススペース削減 ・テレアポシステム等の固定費削減 ・成果報酬型で無駄なコストを抑制 |
■社内リソースの最適化
| ・営業担当者が商談に集中可能 ・営業プロセスの改善・効率化 ・データに基づいた PDCAサイクルの実現 |
■質の良い商談の実現
| 専門知識を持つオペレーターによる対応 豊富なリストと業界ナレッジの活用 効果的なアプローチ手法の提案 |
インサイドセールス代行を導入することで、営業コストの削減やリソースの効率的な活用を促進し、より質の高い商談機会を提供できる点が大きな魅力です。
正社員雇用やオフィス維持費、テレアポシステムなどの固定費を削減することでコストを抑えつつ、成果報酬型により無駄な支出を防げます。
また、営業担当者は商談に集中でき、PDCAサイクルによる継続的な改善も可能です。さらに、専門知識を持つオペレーターが、豊富なリストと業界知識を活用し、効果的なアプローチを実施するため、質の良い商談の実現につながります。
以下記事では営業の生産性について徹底解説していますので是非ご覧ください。
インサイドセールス代行の費用相場と料金体系
インサイドセールス代行の料金体系は、企業のニーズと予算に応じて選択できる3つの主要パターンがあります。それぞれに特徴と適用場面が異なるため、自社の状況に最適な選択が重要になります。以下では、固定報酬型、成果報酬型、複合型の3つの料金体系について詳しく解説していきます。
| 報酬体系 | 料金相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 固定報酬型 | 月額30万円〜150万円 | 予算管理しやすく、安定したサービス提供。継続的な営業活動が前提 |
| 成果報酬型 | アポイント：1万円〜5万円/件 成約：10万円〜50万円/件 | 初期コスト抑制、成果なしなら費用発生なし。リスク低い |
| 複合型 | 固定費：月額20万円〜80万円＋成果報酬 | 安定性と成果インセンティブを両立。質の高いサービス期待 |
固定報酬型
固定報酬型は月額料金を支払い、アポイント獲得や営業サポートの基本業務を依頼する契約形態です。月額30万円から150万円程度が一般的な相場となっています。
この料金体系では、毎月一定のコストで安定したサービス提供を受けられるメリットがあります。成果に関係なく固定費が発生するため、継続的な営業活動が前提となる企業に適しています。予算管理がしやすく、長期的な営業戦略を立てやすい点も特徴です。
成果報酬型
成果報酬型では、アポイントや成約ごとに報酬を支払う仕組みで成果に応じたコスト管理が可能です。アポイント1件あたり1万円から5万円、成約1件あたり10万円から50万円程度が相場となっています。
初期コストを抑えて営業活動を開始できるため、予算に制約がある企業や新規事業の立ち上げ時に適しています。成果が出なければ費用が発生しないリスクの低い契約形態ですが、成功時の単価は固定型より高くなる傾向があります。
複合型（固定＋成果報酬）
複合型は固定費と成果報酬を組み合わせた料金体系で、安定性と成果インセンティブの両立を実現します。月額20万円から80万円の固定費に加え、成果に応じた報酬を支払う構造となっています。
代行会社にとっては安定収入が確保されるため、より質の高いサービス提供が期待できます。クライアント側も過度なコスト負担を避けながら、成果向上のインセンティブを提供できるバランスの良い契約形態です。
上場企業や有名企業に依頼した場合の料金感
大手企業への依頼では月額100万円以上になることも珍しくありません。安心感や大規模案件への対応力と引き換えに、相応の投資が必要になります。
ブランド力と豊富な実績を持つ企業は、高品質なサービス提供と手厚いサポート体制を構築しています。複雑な業界や高額商材を扱う場合、専門性の高い大手企業への依頼が効果的な選択となる場合があります。
固定報酬型のインサイドセールス代行会社6選
固定報酬型は安定したサービス提供と予算管理のしやすさが特徴の料金体系です。継続的な営業活動を前提とする企業や、長期的な関係構築を重視する場合に適しています。以下では、実績豊富な固定報酬型の代行会社6社を紹介します。
| 会社名 | 月額料金目安 | 特徴 | 支援実績 |
|---|---|---|---|
| 株式会社セレブリックス | 要問合せ | 大規模案件対応 | 1,300社以上 |
| ブリッジインターナショナル株式会社 | 要問合せ | 多言語対応 | 不明 |
| 株式会社マイナビ | 要問合せ | メディア連動営業 | 不明 |
| 株式会社コンフィデンス | 要問合せ | リードナーチャリング特化 | 不明 |
| 株式会社スタジアム | 要問合せ | SaaS特化 | 不明 |
| 株式会社SORAプロジェクト | 30万円～ | スタートアップ支援 | 3,500社以上 |
各社とも豊富な実績と専門性を持ちながら、それぞれ異なる強みを発揮しています。料金水準や対応規模、業界特化の有無などを総合的に検討して選定することが重要です。
1．株式会社セレブリックス
株式会社セレブリックスは、大規模案件への対応実績が豊富な業界大手の代行会社です。上場企業を中心とした1,300社以上の支援実績を持ち、高い専門性と安定したサービス品質で評価されています。
戦略立案から実行まで一貫したサポートが可能で、複雑な営業プロセスを持つ企業に適しています。豊富なデータベースと分析ノウハウにより、効率的なターゲティングと高いアポイント獲得率を実現している点が特徴です。
2．ブリッジインターナショナル株式会社
ブリッジインターナショナル株式会社は、海外展開と多言語対応に強みを持つ代行会社です。グローバル市場への営業展開を検討する企業にとって貴重なパートナーとなります。
アジア圏での営業代行において高い成果を上げており、英語や中国語をはじめとした多言語での営業活動が可能です。海外進出の初期段階から現地でのパートナー開拓まで、幅広いサポートを提供している点が特徴です。
3．株式会社マイナビ
株式会社マイナビは、豊富なメディア資産を活用した営業代行サービスを展開しています。求人メディアで培ったデータベースとマーケティングノウハウを営業分野に応用した独自のアプローチが特徴です。
メディア連動型の営業戦略を提供しており、特にBtoB企業の新規開拓において高い効果を発揮します。既存メディアとの相乗効果により、他社では接触困難なターゲット層へのアプローチが可能になる点が大きなメリットです。
4．株式会社コンフィデンス
株式会社コンフィデンスは、リードナーチャリングに特化した代行サービスで差別化を図っています。単純なアポイント獲得だけでなく、見込み客の育成と関係構築に重点を置いたアプローチが特徴です。
長期的な顧客関係の構築を重視する企業に適しており、受注率の向上と顧客生涯価値の最大化を目指します。CRMシステムとの連携により、詳細な顧客データ管理と効果的なフォローアップを実現している点が強みです。
5．株式会社スタジアム
株式会社スタジアム は、BtoB・IT／SaaS商材に特化した営業アウトソーシング会社で、戦略立案から実行、マネジメントまで幅広く支援します。営業ノウハウとテクノロジーを融合させ、高い継続率（95％超）を実現している点が強みです。
特にインサイドセールス支援においては、商談創出から受注につながる戦略的な営業設計力に定評があり、長期的な成果につながる支援が可能です。
6．株式会社SORAプロジェクト
株式会社SORAプロジェクトは、スタートアップ企業の支援に特化した代行会社として注目されています。限られた予算と人材の中で効率的な営業活動を実現したい企業に適したサービスを提供しています。
3,500社以上の支援実績を持ち、月額30万円からの料金設定でスタートアップでも導入しやすい体系となっています。新規事業の立ち上げフェーズに必要な営業戦略の策定から実行まで、包括的なサポートを提供します。成長段階に応じた柔軟なサービス変更が可能で、事業拡大に合わせたスケールアップも支援している点が特徴です。
成果報酬型のインサイドセールス代行会社6選
成果報酬型は初期投資を抑えながらリスクを最小化できる料金体系です。成果に応じた支払いのため、特に予算制約がある企業や新規事業での活用に適しています。以下では、実績豊富な成果報酬型の代行会社6社を紹介します。
| 会社名 | アポ単価目安 | 特徴 | 支援実績 |
|---|---|---|---|
| 株式会社完全成果報酬 | 1.5万円～ | 質の高いアポ獲得 | 500社以上 |
| 株式会社バーチャルテック | 要問合せ | 幅広いアプローチ層 | 1,000社以上 |
| 株式会社ビズリンクス | 要問合せ | 中小企業向け | 300社以上 |
| アップセルテクノロジィーズ株式会社 | 要問合せ | AI活用営業 | 7000社以上 |
| 株式会社アイランド・ブレイン | 1.8万円～ | 完全成果報酬特化 | 3,500社以上 |
| 株式会社オルガロ | 要問合せ | 決裁者アポ特化 | 300社以上 |
成果報酬型では単価の違いだけでなく、アポイントの質や対応範囲、特化分野の違いが重要な選定ポイントになります。自社のターゲット層と予算に最適な会社を選択することが成功の鍵となります。
1．株式会社完全成果報酬
株式会社完全成果報酬は、社名の通り完全成果報酬型に特化した代行会社として高い評価を得ています。アポイント獲得における質の高さと安定した成果で500社以上の支援実績を築いています。
アポイント1件あたり1.5万円からの料金設定で、決裁権を持つキーパーソンとのアポイント獲得に特化しています。単純な面談ではなく、商談に発展する可能性の高いアポイントの創出を重視している点が特徴です。豊富な業界知識と経験に基づく戦略的なアプローチにより、高い受注確度を実現しています。
2．株式会社バーチャルテック
株式会社バーチャルテックは、豊富なハウスリストを保有し、これまでアプローチしていなかった層への営業展開を得意としています。アプローチ層の広さに強みを持つ代行会社です。
1,000社以上の支援実績を持っており、独自のデータベースと分析技術により、競合他社が接触していない潜在顧客の発掘が可能です。新たな市場開拓や顧客層の拡大を目指す企業にとって価値の高いサービスを提供している点が特徴です。
3．株式会社ビズリンクス
株式会社ビズリンクスは、中小企業の予算や規模に合わせたサービス提供で差別化を図っています。限られたリソースの中で最大の効果を求める企業に適したソリューションを展開しています。
300社以上の支援実績を持っており、中小企業特有の課題やニーズを深く理解し、効率的なアプローチ手法を提供します。少数精鋭でのサービス提供により、きめ細やかな対応と柔軟性の高いサポートを実現している点が強みです。
4．アップセルテクノロジィーズ株式会社
アップセルテクノロジィーズ株式会社は、AI技術を活用した革新的な営業手法で注目されている代行会社です。データドリブンなアプローチにより効率的な成果創出を実現しています。
7000社以上の支援実績を持っており、AI分析による最適なタイミングでのアプローチと、パーソナライズされたメッセージ配信が特徴です。テクノロジーを活用した高度な営業戦略により、従来手法では困難だった成果創出を可能にしている点が大きなメリットです。
5．株式会社アイランド・ブレイン
株式会社アイランド・ブレインは、商談1件18,000円の完全成果報酬でアポイント獲得に特化したサービスを展開しています。業界最低水準の料金設定と高い成果創出力で評価されています。
3,500社以上の支援実績を持ち、徹底した効率化により低価格でのサービス提供を実現しています。アポイント獲得に特化することで専門性を高め、安定した成果を提供します。初期投資を抑えて営業活動を開始したい企業にとって、最も導入しやすい選択肢の一つとなっている点が特徴です。
6．株式会社オルガロ
株式会社オルガロは、決裁者アポイント獲得に特化した完全成果報酬型サービスを提供しています。初期費用・固定費不要で、成果が出るまで一切の費用が発生しない仕組みを採用しています。
300社以上の支援実績を持っており、決裁権を持つキーパーソンとの面談に絞り込むことで、商談化率と受注確度の向上を実現します。リスクゼロでの営業活動開始が可能で、成果に対する責任を代行会社が負う安心感が大きなメリットです。
複合型（固定＋成果報酬）のインサイドセールス代行会社8選
複合型は固定費と成果報酬を組み合わせることで、安定性と成果インセンティブの両立を実現する料金体系です。代行会社にとって安定収入が確保されるため、質の高いサービス提供が期待できます。以下では、実績豊富な複合型の代行会社8社を紹介します。
| 会社名 | 月額固定費 | 成果報酬 | 特徴 | 支援実績 |
|---|---|---|---|---|
| Sales and Innovation Japan | 要問合せ | 要問合せ | 新規事業特化 | 88業種300社以上 |
| 株式会社3MA | 要問合せ | 要問合せ | IT・SaaS特化 | 不明 |
| リーグル株式会社 | 要問合せ | 要問合せ | テクノロジー分野 | 750社以上 |
| 株式会社FTJ | 要問合せ | 要問合せ | M&A特化 | 4,000社以上 |
| ミカタ株式会社 | 5万円～ | 要問合せ | 不動産業界 | 1,000社以上 |
| コムレイズ・インキュベート | 15万円～ | 1.5万円/件 | 多チャネル対応 | 不明 |
| 株式会社グローバルステージ | 55万円～ | 要問合せ | スタートアップ | 不明 |
| 株式会社ウィルオブ・ワーク | 要問合せ | 要問合せ | 中小企業向け | 2,400社以上 |
複合型では固定費と成果報酬のバランス、業界特化の有無、対応範囲の違いが選定の重要なポイントになります。自社の事業特性と予算に最適な組み合わせを見つけることが成功の鍵となります。
1．株式会社Sales and Innovation Japan
株式会社Sales and Innovation Japan HP
株式会社Sales and Innovation Japanは、新規事業の立ち上げに特化した代行サービスで高い評価を得ています。不確実性の高い新規事業において、効果的な営業戦略の構築と実行を支援しています。
88業種300社以上の支援実績を築いています。新規事業特有の課題である市場検証と顧客開拓を同時に進める手法に長けており、事業の成功確率向上に貢献します。スタートアップから大手企業の新規事業部門まで、幅広いクライアントのニーズに対応している点が特徴です。
2．株式会社3MA
株式会社3MAは、IT業界とSaaS企業への営業代行に特化した専門性の高いサービスを提供しています。技術的な理解が必要な商材の営業において、高い専門知識と実績を持っています。
複雑な技術説明や導入プロセスの理解が必要なIT商材において、適切な顧客との商談創出を実現します。業界特有のニーズと購買プロセスを熟知しており、効率的なアプローチで高い成果を上げている点が強みです。
3．リーグル株式会社
リーグル株式会社は、テクノロジー分野全般に強みを持つ代行会社として、幅広い技術系企業の営業支援を行っています。最新技術トレンドへの深い理解と豊富な業界ネットワークが特徴です。
AIやIoT、クラウドサービスなど、急速に発展するテクノロジー分野において、適切なターゲット企業の選定と効果的なアプローチを実現します。技術者出身のスタッフが多数在籍し、専門的な商談にも対応できる体制を構築している点が大きなメリットです。
4．株式会社FTJ
株式会社FTJは、M&A分野のインサイドセールスに特化した高度な専門性を持つ代行会社です。複雑で機密性の高いM&A案件において、適切なアプローチと関係構築を実現しています。
4,000社以上の支援実績があり、M&A業界特有の高い専門性と信頼関係構築が求められる分野において、豊富な経験と実績を活用したサービスを提供します。機密保持と慎重なアプローチが重要なM&A案件で、安全かつ効果的な営業活動を支援している点が特徴です。
5．ミカタ株式会社
ミカタ株式会社は、不動産業界に特化した代行サービスで独自のポジションを確立しています。不動産業界特有のニーズと商慣行を理解した専門的なアプローチが特徴です。
1,000社以上の支援実績を持っており、不動産投資や開発案件、仲介業務など、多岐にわたる不動産関連サービスの営業支援を行います。業界特有の長期的な関係構築と信頼醸成を重視したアプローチにより、継続的な成果創出を実現している点が強みです。
6．株式会社コムレイズ・インキュベート
株式会社コムレイズ・インキュベートは、FAXやフォーム送信、DM配送などの多様なチャネルを組み合わせた包括的な営業支援を提供しています。単一チャネルでは接触困難なターゲットにも効果的にアプローチできます。
月額15万円の固定費とアポイント1件あたり1.5万円の成果報酬です。電話だけでなく、FAXやWebフォーム、DMなどの複数チャネルを戦略的に組み合わせることで、接触率と反応率の向上を実現します。ターゲット企業の特性に応じて最適なアプローチ手法を選択し、総合的なマーケティング支援まで対応している点が特徴です。
7．株式会社グローバルステージ
株式会社グローバルステージは、スタートアップ企業の支援実績が豊富な代行会社として注目されています。限られた資源の中で最大の成果を求めるスタートアップ特有のニーズに対応した柔軟なサービスを提供しています。
資金調達や事業拡大の各段階に応じて、適切な営業戦略の策定と実行を支援します。成長スピードの速いスタートアップ環境に対応した迅速な意思決定と柔軟なサービス変更が可能な点が大きなメリットです。
8．株式会社ウィルオブ・ワーク（セイヤク）
株式会社ウィルオブ・ワークは、中小企業や営業実績がない企業を対象とした包括的な支援サービスを展開しています。営業活動だけでなく、研修やセールストレーニング、ノウハウの蓄積まで幅広くサポートしています。
2,400社以上の豊富な支援実績があります。営業組織の基盤構築から始まり、最終的な内製化まで一貫した支援を提供します。人材派遣事業で培った教育ノウハウを活用し、クライアント企業の営業力向上と組織成長を実現している点が特徴です。
フリーランスに依頼する場合
フリーランスへの依頼は、クラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームを通じて個人の営業代行者に業務を委託する方法です。低コストでの導入が可能ですが、インサイドセールスに必要な専門的なスキルの確保が課題となります。
フリーランスに依頼する場合も、写真のような募集形式で案件を出すことができます。
時間単価や稼働条件、期間などを明記しておけば、企業は必要なリソースを柔軟に確保でき、フリーランス側も参加イメージを持ちやすくなります。
個人への依頼では、顧客分析力、戦略立案能力、CRM運用スキル、業界知識などの高度な技術が求められる中、これらを全て兼ね備えた人材を見つけることは困難です。また、継続的なサービス提供や品質管理、データセキュリティの面でもリスクが存在します。
単発的なアポイント獲得や簡単な情報収集であれば効果的な場合もありますが、戦略的なインサイドセールス活動を求める場合は専門企業への依頼を推奨します。組織的なサポート体制と豊富な実績を持つ代行会社の方が、安定した成果と長期的な関係構築に適しているためです。
また、下記記事ではフリーランスに営業代行を依頼する場合について徹底解説していますので是非ご覧ください。
インサイドセールス代行を依頼する際の注意点
インサイドセールス代行の導入を成功させるためには、契約前の確認事項と導入後の運用方法について十分な検討が必要です。以下では、特に重要な4つの注意点について詳しく解説していきます。適切な事前準備と明確な期待値設定により、代行サービスの効果を最大化できます。
新規事業の立ち上げに有効か
新規事業の立ち上げにおいて、アポイントの質は事業成功の重要な要因となります。市場検証と顧客開拓を同時に進める必要がある新規事業では、単純な数量追求ではなく戦略的なアプローチが求められるためです。
新規事業に強い代行会社は、不確実性の高い環境での営業活動に長けており、通常のインサイドセールスにおいても高品質なアポイント創出を実現します。市場理解力、課題抽出力、提案力などの総合的なスキルが必要な新規事業支援の経験は、既存事業での営業代行においても大きなアドバンテージとなります。代行会社選定時には、新規事業支援の実績と成果を確認することで、自社への適用可能性を判断できます。
資料送付に対応しているか
インサイドセールス活動では、見込み客から資料送付を求められるケースが頻繁に発生します。逆に、こちらから資料送付を提案してリード育成につなげる戦略的なアプローチも重要な手法の一つです。
資料送付には会社ドメインのメールアドレスが必要になるため、事前の準備と運用ルールの整備が欠かせません。代行会社が資料送付に対応していない場合、毎回クライアント企業に連絡して対応を依頼することになり、工数と時間のロスが発生します。また、資料送付1件ごとに追加料金が発生する場合もあるため、契約前に料金体系と対応範囲を明確にしておくことが重要です。
スムーズな営業活動と効果的なリード育成を実現するため、資料送付への対応可否と運用方法を事前に確認しましょう。
他の施策も行えるか
効果的なインサイドセールス活動には、電話だけでなく複数のチャネルを組み合わせたアプローチが重要です。Webフォーム送信、メール配信、DM送付などの多様な手法を戦略的に活用することで、接触率と反応率の向上が期待できます。
一部の代行会社では、メディア資産を活用した露出増加やマーケティング領域まで含めた包括的な支援を提供しています。営業とマーケティングの境界が曖昧になる現代において、総合的な顧客獲得支援を受けられることは大きなメリットとなります。
単一チャネルでは接触困難なターゲット層へのアプローチや、複合的な施策による相乗効果を期待する場合、多チャネル対応可能な代行会社を選択することが成功の鍵となります。
常駐できるか
代行スタッフの自社常駐は、社内との連携強化とサービス品質向上において大きなメリットをもたらします。常駐により、リアルタイムでの情報共有、迅速な意思決定、細かなニュアンスの伝達が可能になります。
常駐のメリットには、社内文化の理解促進、商品・サービスへの深い理解、顧客対応の質向上、内部ナレッジの蓄積などがあります。また、急な方針変更や優先度の調整にも柔軟に対応できるため、変化の激しい事業環境に適応しやすくなります。
一方で、常駐には追加コストが発生し、席の確保や管理工数の増加も考慮する必要があります。事業の重要度、予算、社内体制を総合的に検討して、常駐の必要性を判断することが重要です。
定例MTGがあるか
定期的なミーティングの実施は、代行サービスの効果最大化において不可欠な要素です。MTGでは、活動状況の報告、成果の分析、戦略の見直し、課題の共有、改善施策の検討などを行います。
定例MTGのメリットには、透明性の確保、PDCAサイクルの高速化、戦略の最適化、問題の早期発見と解決、双方向のフィードバック実現などがあります。定期的なコミュニケーションにより、代行会社との認識のズレを防ぎ、期待値の調整を継続的に行えます。
定例MTGが設定されていない場合、活動の見える化ができず、成果が出ない原因の特定や改善策の立案が困難になります。結果として、費用対効果の低下や契約継続への不安につながるリスクがあるため、必ず定例MTG の実施を確認しましょう。
まとめ
インサイドセールス代行は、営業効率の向上と成果拡大を実現する有効な手段として、多くの企業で導入が進んでいます。固定報酬型、成果報酬型、複合型という3つの料金体系から、自社の状況に最適な選択肢を見つけることが成功の第一歩となります。
代行会社選定においては、料金だけでなく、業界特化の有無、対応範囲の広さ、実績の豊富さ、サポート体制の充実度を総合的に評価することが重要です。新規事業への対応力、資料送付への対応、多チャネル活用、常駐の可否、定例MTGの実施など、具体的な運用面での確認も欠かせません。
適切な代行パートナーとの協業により、社内リソースをコア業務に集中させながら、質の高い商談機会を継続的に創出できます。本記事で紹介した20社の中から、自社のニーズと予算に最適な代行会社を選定し、営業成果の向上を実現してください。
弊社Sales and Innovation Japanは、営業に不安がある企業様をサポートし、成果を上げるお手伝いをいたします。毎月の研修を通じて、スキルアップや新たな気づきを得たい方に最適な機会を提供しています。まずは、お気軽にご相談ください。
早稲田大学卒業後、コンサルティングファームを経て、
株式会社Sales and Innovation Japanにジョイン。
大手スキマバイトアプリの営業支援や、ITシステム事業の新規事業立ち上げに従事。
現在、エンタープライズ企業向けコミュニティ“EIN”の立ち上げに奮闘。